ビジネスにおける「パートナー」という言葉について考える Vol.283

先日、ある会合で世界有数のコンサルティング会社に勤めていた方と会いました。
楽しい話ばかりでしたが、その1つは「パートナー」という言葉についての話でした。
印象的でしたので、今回は「パートナー」という言葉について考えてみたいと思います。

パートナー(パートナーシップ)という言葉をどのような意味合いで考えていますか?

長らく人材育成や組織変革の事業を行う上で、私は「Bestなものをお客様に提供する」「細部にこだわり、質の高いものを提供する」という「価値の高さの追求」を意識して取り組んできました。

今から私が過去取り組んできたものを振り返ってみると、「まだまだ価値が低かったなあ」「細部へのこだわりがたりなかったなあ」と感じるものはたくさんあります。
Bestを追求していたつもりですが、そのときの私自身の能力はまだまだだったようです。
能力が低ければ、その時にはBestでも、相対的には低くなってしまいます。

数年前のことですが、「研修の仕事をしたいです」という人と出会いました。
その人は研修を通して「人の意欲を引き出すことをしたい。マナーや振る舞いを変えてあげたい」という希望を持っていました。
私がそのような研修を受注してきて、その人に機会を提供することができました。
「じゃあ、いっしょにやろう!」って事になりました。
私の人材育成事業は、「価値の高いもの」を追求していますから、その人の研修もできるだけ価値が高いものでなくてはなりません。
そのために、「最初は簡単ではないでしょうが、価値の高さを追求してくださいね。パートナーとして、一緒に頑張りましょう」ということを伝えました。
そのとき、相手に私が考えている「パートナー」という言葉の解釈を正しく伝えておけばよかったです。

さて、ビジネスにおいてパートナーとはどういう意味でしょうか?
もちろん人それぞれ様々な解釈があるのですが…

ビジネスにおいて「パートナー」という言葉は、コンサルティング会社、会計事務所、弁護士事務所に見ることができます。
これらの組織におけるビジネスパートナーとは、共同経営者ということです。
プロフェッショナルであり、成果に責任をもっており、かつ、高い能力を発揮している必要があります(最低限、自分を高める意欲を発揮しておく必要があります)。

ですが、その人のパートナーという言葉の意味合いは、「一緒に仕事をする人、困ったときに助けてくれること」のようでした。
最低限の価値を維持してもらわなければ困るために、そのための作業方針・作業方法を伝え、注意点を伝え、自分で取り組んでもらいました。
でも、「もっと協力してくれないとできない。もっと教えてくれないとできない。ほんとうにこのままで良いのだろうか、将来が不安」という姿勢と感じました。

結局、一緒に仕事をすることはなくなりました。
相手には高い要求だったようで「わるかったなあ」と反省をしています。

私は、ビジネスにおいて使う「パートナー」という言葉は、プロフェッショナルであり、成果に責任をもっており、かつ、高い能力を発揮しようとしている人が共同で行う事業活動や経営、というのが最も適切な使い方だと思っています。

夫婦もパートナーという言葉が使われることがあります。
ですので、パートナーという言葉の意味合いは様々ですが…

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文:ティ・スクエア㈱ 寺尾 卓巳 (てらお たくみ, Takumi Terao)