マネジメント力強化ケーススタディ「製薬会社」 ~ リーダーシップとコミュニケーションの学習を通して、「クロスファンクションチームで結果を出すリーダーシップ」を強化する!

社員たちは、共同で行うプロジェクト的な活動で、結果を出せていますか?

このノートでは、「製薬会社」が私たちのソリューション「【マネジメント力強化研修】 リーダーやマネージャーとして『チームを率いて結果を出す仕事の技術』」を導入した事例について紹介します。このクライアント企業のマネジメントチームは高い成長率を求めており、そのために、数年以内にマネージャーへ昇進することが期待された社員を対象に、この研修を実施することを決断しました。

この製薬会社は、日頃からリーダーシップを大切にしており、社員たちもそのことを認識していました。社員たちはリーダーシップを心がけていますが、マネジメントチームは、現在の成長率に満足していませんでした。マネジメントチームは、「どうすれば、さらに結果を出せるようになるだろうか?」「どうすれば、成長率を高めることができるだろうか?」と考えていました。

この製薬会社が、さらなる成長を実現するために、「【マネジメント力強化研修】 リーダーやマネージャーとして『チームを率いて結果を出す仕事の技術』」を実行することになった背景と実施した効果について解説します。

リーダーシップとコミュニケーションの学習を通して、「クロスファンクションチームで結果を出すリーダーシップ」を強化する! ~ マネジメント力強化ケーススタディ「製薬会社」

チームを率いた活動でのパフォーマンスが期待通りではない!

直面していたリーダーシップの課題とは?

製薬会社I社は、高い成長率を目指す企業です。I社は、他の高い成長率を目指す企業と同様に、社員たちがリーダーシップを発揮することを望んでいました。I社は、他の企業と比べると成長率は高いほうですが、I社のマネジメントチームは、現在の成長率には満足していませんでした。

I社では、日頃から「リーダーシップ」という言葉が使われていました。そのために、I社の社員たちは、「リーダーシップは重要だ!」と認識しており、さらに、「自分たちはリーダーシップがある!」と考えていました。I社のマネジメントチームも、「社員たちは、リーダーシップを発揮している」と認めていました。ですが、マネジメントチームは、「現在の成長率は期待どおりではない」と感じていました。

マネジメントチームが課題としていたことは、プロジェクト的な業務における仕事のパフォーマンスでした。I社では、複数の部署の人で構成されたクロスファンクション的な活動が行われていました。I社のマネジメントチームは、このようなプロジェクト的な活動でのパフォーマンスが課題と考えていました。

想定していた受講対象者は、課長級などのマネージャーやこの数年以内にマネージャーへと昇進が期待されている社員でした。これらの社員は、クロスファンクションでのプロジェクト、特に、複数の部署の人が含まれるプロジェクトの一員として活躍している人たちでした。また、この数年以内にマネージャーへと昇進することが期待されている社員には、「マネージャーに昇進したら、すぐにでもチームを率いて高いパフォーマンスを達成してほしい」という、マネジメントチームの副次的な期待も込められていました。

I社は、以上の状況を解決するための研修を探していました。当時のI社の要望をまとめると以下のようなものでした。

◆ 営業・マーケティング・開発など、様々な部署から集まって行うプロジェクトチームの活動がうまく行っていない。クロスファンクションチームでのリーダーシップを強化したい。
◆ リーダーシップ(ただし、一般的なリーダーシップに関する研修は実施済み)、影響力、コミュニケーションを強化する研修を期待している。

当社がご提案したソリューションとは?

I社の要望に対して、わたしたちは「【マネジメント力強化研修】 リーダーやマネージャーとして『チームを率いて結果を出す仕事の技術』」を提案しました。このプログラムは、以下の9つの単元で構成されているプログラムです。リーダーやマネージャーがチームを率いて結果を出すためには、最低でもこの9つの要素の知識を持ち、マネジメント業務の中で実践&応用できる必要があります。

1. マネージャーの役割
2. リーダーへの成長ステップ
3. 仕事の仕組み化
4. 業績改善プロジェクト
5. 目標設定
6. 問題解決と意思決定
7. 人材育成とモチベーション
8. コミュニケーション
9. 時間管理

(【参考】 【マネジメント力強化研修】 リーダーやマネージャーとして「チームを率いて結果を出す仕事の技術」 ~ チームを「目標達成」「持続的成長」させるスキルを強化(Manager’s Business Technics)

I社のマネジメントチームには、私たちの提案の価値を認めていただき、実施することを決定しました。

その後、I社のマネジメンチームと「I社にとって最適なソリューション」を目指して検討を続けました。「【マネジメント力強化研修】 リーダーやマネージャーとして『チームを率いて結果を出す仕事の技術』」は、そのすべての単元を行うと9日にも及びます。I社のマネジメントチームと継続して検討を進めていく中で、「チームとの共同作業でのリーダーシップに直接関係することを、まず優先して学習させたい!」という事になりました。そのため、今回は、以下の2つの単元について実施することになりました。

2. リーダーへの成長ステップ
8. コミュニケーション

I社のマネジメントチームは、「問題解決」についても実施したい希望は強かったのですが、今回実施する研修の効果を踏まえたうえで、来年度実施するかどうかを判断することになりました。

「チームを率いるリーダーシップの強化」 目指す成果と開催概要

目指す効果

A社と以上の検討を進めながら、今年度の研修の目的として、以下を目指すことになりました。

◆ 「人を動かすリーダーシップ」について、社員たちが実践できるようになる。
◆ 「リーダーとしての影響力」をさらに発揮できるようになる。
◆ 「コミュニケーションの難しさ」について認識し、その対策が実施できるようになる。
◆ メンバーを目標達成に導くコミュニケーションを実践できるようになる。

参加者の募集

その後、I社内で、この研修の参加募集が始まりました。その募集は、「上司からの推薦」および「個人の参加希望」の両方で行われました。最終的に約100名もの参加者が受講することになりました。

I社のマネジメントチームからは、「概念的な研修ではなく、直ぐに実践できるレベルにかみ砕いた内容を中心として、ロールプレイもある研修にしてほしい」との要望がありましたので、4回に分けて、それぞれ25名程度で開催することになりました。また、1回あたり2日間で行うことになりました。

「チームを率いるリーダーシップの強化」 具体的な実施方法

1日目と2日目は、それぞれ以下のカリキュラムで実施しました。

1日目:リーダーへの成長ステップ

◆ リーダーシップの基礎的特性
◆ リーダーシップを強化するスキル
◆ フォロワーとしてのリーダー
◆ 結果を出すリーダー

2日目:コミュニケーション

◆ コミュニケーションの本質
◆ アクティブ・リスニング(積極的傾聴)
◆ 質問の効果
◆ 対立時のコミュニケーション

すでにお伝えしましたが、I社のマネジメントチームからは、「概念的な研修ではなく、直ぐに実践できるレベルにかみ砕いた内容を中心として、ロールプレイもある研修にしてほしい」が要望でしたので、2日とも「討議」や「ワーク」に50%以上の時間を使うようにしました。

(研修の具体的な実施方法については、このノートで紹介しています。ご参考ください『社員たちにはリーダーシップがある。だが、組織の成長は十分ではない! ~ 企業を成長させるために、これからの社員に必要とされる「リーダーシップ」とは?』)

「チームを率いるリーダーシップの強化」 研修の効果

4回に渡る研修が終わったあと、I社のマネジメントチームは、今回の研修について以下のような評価して、喜んでいました。

◆ マネージャーや中堅社員たちに、「マネジメントチームが期待しているリーダーシップ」を学ばせたこと
◆ マネージャーや中堅社員たちに、「今まで考えたこともなかったこと」に対する視野を広げたこと
◆ マネージャーや中堅社員たちに、「今まで経験したこともなかったこと」を体験させたこと

また、来年度に「問題解決研修」を実施することを約束いただきました。

パフォーマンスを向上させるためには、「チームを率いて結果を出すリーダーやマネージャー」を育てる必要がある!

社員たちは、共同で行うプロジェクト的な活動で、結果を出せていますか?

多くの企業のリーダーやマネージャーは、「チームを率いて結果を出す仕事の方法」を学んでいないままプロジェクトを実行しています。ですが、それでは十分な結果を出すことはできません。

組織やチームの結果は、リーダーやマネージャー次第です。組織やチームが期待する結果を実現することができない原因は様々ですが、優先して取るべき対策の1つが、マネジメント力の強化です。マネジメント力は、短期的にすぐに強化できるものではなく、時間がかかります。忍耐が必要ですが、マネジメント力を強化しなければ、企業を長期的に成長させることはできないのです。

知識がなければ始まらない。

まずは、「チームを率いて結果を出す仕事の方法」の知識を学ぶ必要があります。成長率の高い企業はこの事をよく知っています。成長率の高い企業は、このような教育投資を行っているから、高い成長率を実現できているのです。

私たちは、多くの営業組織の業務改善/パフォーマンス向上/変化変革を実践しました。事業を成長させるためのその豊富なノウハウと経験があります。貴社のマネージャーのマネジメントが問題であれば、私たちがその問題を解決するための支援をします。より具体的な内容説明の希望/質問/ご依頼は、下記からお問い合わせください。

文:ティ・スクエア㈱ 寺尾 卓巳(てらおたくみ, Takumi Terao)
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