社員が「直面している問題を解決できない」6つの原因と対策 Vol.273

先週・今週もたくさんの取り組みをしました。
このコラムは先週書いていたのですが、構造的におかしいところがあったので、もう少し見直して今週投稿することにしました。


社員たちが直面して悩んでいる問題とは?

「今こういう問題に直面しているんですけど、なかなかうまくいかないんですよ…」
「問題が複雑すぎて解決できないんですよ…」


研修を行っていると、受講者から「どうすればいいんでしょうか?」と相談を受けることがよくあります。
相談内容のうちよくあるものは、人や他部署との関係に関わることです。
例えば、「積極的にやってくれないんですよ!」というものです。


私の仕事は、クライアントからどのような依頼があっても、それを具体的なプランにし、ご提案し、力を合わせて取り組んでいくことです。
まあこれができないと食べられませんから…(笑)


なぜ多くの社員が「どうすればいいんでしょうか?」と悩んでいるだけの状態で止まっているのでしょうか?
いろんな原因があると思いますが、私の視点からには下記のような原因があるように思います。


社員たちが問題を解決できない原因1 / 何が問題なのかわかっていない

相談に来た参加者へ、

「実際にどんな問題が起きているのですか?」

とよく質問します。ですが、具体的に答えられない人が多いです。
先日ある人にこの質問をした所、

「うちの会社は失敗のたびにチェックシートを作ってきたのですが、そのチェックシートがあまりにも多くなって仕事の効率を悪くしているんです!」

と言いました。
もし本当ならば解決しなければなりません、生産性に悪影響をおよぼしていますから…
なので、相手に更なる質問をしました。

「そうですか、ちなみにチェックシートとは具体的にどのような内容のチェックシートがあるのでしょうか? 幾つか教えていただけませんか?」

「えっと… そう言われると…」

「あまりにも多く」と相手は言ったのですが、相手は答えられませんでした。
概要だけでも教えていただけないと解決策を検討することも出来ません。


社員たちが問題を解決できない原因2 / 期待されていることの意味を理解していない


[写真: 散策中に撮影した近所の桜]

「上司から、“チームメンバーの意欲を高めろ!”って言われているんですよ」

という参加者がいました。ですので、

「”意欲を発揮している”って具体的にどんな状態なんですかね?」

と聞きました。相手は、

「”言われていないことも自分で考えてやれ!”ってことですかね?」

と逆に聞かれました。そこで、

「”言われていないことも自分で考えてやれ!”って、どうなっていたらその問題が解決されたってわかるのですか?」

と聞いてみました。ですが、答えられませんでした。


上司が期待していることを「チームメンバーの意識を高めろ!」と受け取っていたようでした。
しかし、その人とのその後会話を続けると、その上司は

「意欲のないメンバーなど放っておいてよい。今の会社の状況は全ての人の意欲を高めることなど出来る状態ではない。意欲の高い人だけしっかり引き上げれば良い」

と考えているようでした。
相談者と話をしていると、上司や周りの人から期待されていることの真の意味を説明できないことも多いです。


社員たちが問題を解決できない原因3 / 1発で解決しようとする

部下に「意欲を発揮しろ! 外回り毎日20件だ!」とハッパをかけ数値目標だけを与えているマネージャーからは、「何で目標ができないんでしょうね!」という相談が多いです。


レベルの高いマネージャーは、その「何でできないんだろうか?」の部分が重要だということを知っていますからそこに着目します。
それを徹底的に考えれば、「会社のプロセスに問題がないか?」「複数の会社の目標が矛盾となっていないか?」「報告体系や評価体系は?」「マネジメントのやり方は?」「スキルはどうか?」などの原因に目を向けるようになり、メンバーのモチベーションを高めなからその目標を達成が出来るようになります。
このようなことはセンスや感性などではなく、“技術“です。だから本当は学べば誰でもできるようになります。


ですが、「何でできないんだ!」「やれ!」「意欲を出せ!」と数値だけに着目してハッパをかけているだけであれば、そのマネージャーの成熟度は高くありません。誰でもそのようなマネジメントはできます。


社員たちが問題を解決できない原因4 / 複雑にしている

私に相談してきたある受講者に「もう少し詳しく教えてくれませんか?」ときいてみると、

「こんなこともありましてね…」
「それに、他のこと仕事ばかり押し付けられていて…」
「そして、でも助けてくれなくて…」
「話を聞いてくれないんですよ…」

と、いろんなことを言ってくることがあります。その相手の話を丁寧に聞き終わった後、

「そうですか、通常そのような場合にはxxxというのが第一の問題で、このように解決をしていくのが良いのですが?」

と相手にコメントをすると

「あっ、それはやっていないんですけど、こういうことがあってそれは難しいんですよ…」

と言ってきます。
感情的な要素/自己主張/自分のことを認めて欲しいこと/否定的に感じていること、などの要因を複雑に絡めて言ってくるのです。


たしかに、いろんなことをやらないといけないんでしょうね、その気持ちはわかります。
いろんなことが発生しているのでしょうね、それも大変だと思います。
ですが、それらのことをシンプルに整理しないと解決できません。
問題が複雑なままだと解決することはできないのです。1つを解決しようとすると、他の問題が見えてくるからです。


社員たちが問題を解決できない原因5 / 人間関係を考えすぎる

「複雑にしている」と似ているのですが、仕事には様々な人間が関わります。
そうすると、

「みんなでやることになっているのですが、Bさんが協力してくれなくて…」
「あそこの部門は敵対しているので…」

など、人間関係や組織間の関係に関わる相談があります。
本来は、力を合わせて生産性を高めるために組織があるのですが、どうもそうなっていないようなのです。
その対立を解消する方法を学ぶ機会がなかったようです。


社員たちが問題を解決できない原因6 / 実は、解決したいと思っていない


[写真は、先日私のワインの師匠と一緒に飲んだワイン]

実は、社員は「解決したい」といいながら、本当は「解決したい!」と思っていないことが多いようです。
解決するためには、自分にも変化を求められますし、人との関係で軋轢が発生してしまうと思っているからです。。


人間は「変化(チェンジ)」を嫌い、抵抗します。
ですので、実は、「問題だ!」と言いながら、ほとんどの社員は解決することを望んでいないのです。


社員たちが問題を解決できるようになるためにはどうすればよいか?

そんな状況から、「社員が直面している問題を解決できるようになる」方法は、あります。


そのために必要な基礎スキルは、
– 書く
– 論理構造を持つ
– 現場へ出向く
– 問題の構造をプロセスにする
– シンプルに考える
です
(参照: これらは、[研修] 思考力強化研修 / potential of thinkingでプログラムで学べます)


上記に説明したとおり、会社内には様々な問題が発生していますが、問題を解決するやり方を学び体験することなく、それらの問題を社員だけで解決することは困難です。
「変革プロジェクト」という観点で考えても、変革を推進できる人は、実は企業内には少ないです。
「社内だけでなんとかしよう」としても、企業が抱えている半分以上の問題は解決できずに放置されています。
少し時間はかかりますが、これらの問題を解決するために社員の思考力を強化することはとても大切です。


あまりゆっくりしていられない場合には、外部の人に問題解決の支援をしてもらうことをオススメします。
ただ、外部に丸投げはいけません。信頼できる外部の人と一緒に問題に取り組むことが最も良いです。
そうすれば、その解決できるノウハウも会社に残すことができますから…
このような問題でお悩みであれば、是非ご連絡ください。あなたと力を合わせてこれらの問題解決に取り組みます。


さて、来週も、成し遂げたい目標を1日でもはやく実現するための一週間にしていきましょうね!


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文:ティ・スクエア㈱ 寺尾 卓巳 (てらおたくみ, Takumi Terao)