言われたことしかしない社員を減らせ! メンバーが意欲的に課題解決に取り組まない原因と解決策!

あなたが率いるチームのメンバー(社員)が、意欲を発揮し率先して課題に取り組むようになるにはどうしたら良いでしょうか?
企業として、チームとして、高い業績(パフォーマンス)を実現していくためには、とめどなく発生する課題に挑み続ける必要があります。
ですが、多くのリーダーたちからは、「メンバーたちは問題に直面しても批判や愚痴しか言わない」「言われたことしかしない」「『やれ!』と言っても、適当に終わらせようとする」と伺います。
多くのリーダーたちは、「メンバーたちが率先して課題に取り組もうとしない」という課題に直面しています。

この問題は多くの企業で起こっている問題です。
社長・事業部長・部長・課長など、様々なリーダーたちは「もっと問題について意識して、率先して課題に取り組んでほしい!」とメンバーたちへ語りかけています。
ですが、この問題は、「取り組めよ!」と言葉で言っているだけでは解決できません。
「メンバー(社員)たちが率先して課題に取り組もうとしない!」問題の原因、そして、その具体的な解決策について解説します。

言われたことしかしない社員を減らせ! メンバーが意欲的に課題解決に取り組まない原因と解決策!

率先して課題解決に取り組まない原因とは?

メンバー(社員)たちが率先して課題に取り組もうとしない原因は何でしょうか?
この問題は様々な論文などでも説明されており、その原因は多種多様あります。
私たちが実際に取り組んだ経験のある「クライアント企業の課題解決プロジェクトの支援」を通して気がついた主な原因には、下記の3つがありました。
  • 原因1: 課題解決を求められていることを知らない。
  • 原因2: どうすればよいか知らない。
  • 原因3: やりきることができない。

  • 原因1: 課題解決を求められていることを知らない。

    クライアント企業の課題解決プロジェクトの支援を通して気がついた1つ目の原因は、「課題解決を求められていることを知らない(自分の仕事だと思っていない)」です。

    クライアント企業A社は、業務の生産性向上に取り組む必要がありました。
    その業務のマネージャーは、毎日発生する業務上のミスの対処や書類の承認などに追われていました。

    メンバー(社員)たちも日常業務に追われ、日々忙しく過ごしていました。
    マネージャーもメンバーも、日常業務に追われ、そして、業務がしっかり整っていないために発生している問題の対処に追われていたのです。

    ですが、年々業績が悪化しており、「生産性の向上」に取り組まなければならなくなりました。そのため、私たちが生産性向上の支援を担うことになりました。
    まず、生産性向上が必要となった背景や原因、そして、今後の進め方について、このマネージャーやメンバーたちと会議をしたのですが、その際出てきた言葉は「私たちがそれをやるのですか?」というものでした。

    多くのリーダーたちは「もっと率先して課題に取り組んでほしい」と考えています。リーダーはメンバーたちへ「自分で率先してやってくれ!」と言葉で伝えようとしています。
    ですが、多くのメンバーたちは、主体的に課題に取り組むことは自分の仕事ではないと考えています。または、面倒なので自分の仕事として取り組みたくないと考えています。

    このことが、問題が発生しても愚痴や不満を言うだけ、課題に取り組むことに関心をもたない、課題を自分の問題として捉えていない、という状況を生み出していたのです。

    原因2: どうすればよいか知らない。

    2つ目の原因は、「どうすればよいかわからない!」ということです。

    クライアント企業B社は「業績が伸びない」という課題に直面していました。市場は成長しているのですが、B社の業績は伸びていなかったのです。
    このクライアント企業の営業マネージャーは、その課題を認識しており、対策を取ろうとしていました。
    その営業マネージャーがとった施策は、「訪問件数を2倍に増やせ」「お客様に価値を提案しろ」というメンバー(社員)への指示でした。業績が伸びない原因は、営業パーソンたちの意識と行動が問題だと考えていたのです。
    残念ながら、その取り組みでは業績を改善することができませんでした。

    課題解決の具体的な方法を知らなかったのです。

    原因3: やりきることができない。

    3つ目の原因は、「やりきることができない」です。

    クライアント企業Cは、その創業社長の能力の高さで会社の成長を牽引してきました。
    社員も増え、事業も成長してきましたが、俗に言う「10億円の壁」にぶつかってしまいました。10億円で成長が停滞してしまったのです。
    その創業社長は、部長たちへ成長に向けた課題解決の指示しました。
    ですが、その指示は、その創業社長の思いつきで行われました。思いついたときに課題解決の指示をするので、部長たちは同時にいくつもの課題解決を並行して行わなければならない状況でした。

    そして、その創業社長は、定期的ではなく思いついたときに課題解決の進捗状況の報告を求めました。
    部長たちは、そのときには直近に指示された課題の対処に取り組んでいますから、しっかり報告することができません。
    結局、最後までやり遂げた課題はほとんどありませんでした。

    企業で取り組まれている課題の対処は、そのほとんどが中途半端で終わっています。課題対処が最後まで行われ、そして、その取り組みに対して評価・反省まで行っていることはあまり見かけません。

    一方的に課題の対処を要求され、かつ、同時にたくさんの課題を抱え、そのうえ、課題対処の支援がないために、課題から逃げようと考えているのです。


    率先して課題解決へ取り組む状態へ、そのための解決策とは?

    以上のように、多くの企業では、メンバー(社員)が率先して課題解決に取り組めていない状況に陥っています。
    リーダーたちがメンバーたちへ「問題が起こっていることに気がついてほしい!」「率先して課題に取り組んでほしい!」とただ語りかけているだけでは、メンバーたちが意欲的に課題解決に取り組んでいるような状況にはなりません。
    では、どうすればよいでしょうか?

    クライアント企業のメンバーたちが自ら意欲的に課題解決の取り組めるようになるために、私たちがクライアント企業で行っている支援内容は下記の3つです。
  • 職務に盛り込む
  • 課題解決のプロセスをしっかり研修する
  • コーチングにより継続的に評価を行う

  • 解決策1. 職務に盛り込む

    日本の多くの企業では、職務記述書(Job Description)がありません。
    この職務記述書には、業務内容の定義や業務の範囲が書かれます。
    例えば、「営業」という職務の業務内容の定義、「開発」という職務の業務内容の定義、などです。

    メンバー(社員)が意欲を発揮し率先して課題に取り組むようになるためには、この業務の定義の中に「主体的な課題解決ということも職務の1つである」ことを明らかに定義し、そして、その評価項目もしっかり定める必要があります。

    リーダーが「課題をもっと意識し、自ら率先して取り組んでほしい!」とメンバーたちへ言葉として言っているだけではだめなのです。
    職務の1つとして定義をすること、そして、それも評価項目を定めておくことが必要です。

    解決策2. 課題解決のプロセスをしっかり研修する

    解決策の2つ目は、「課題解決の取り組み手法」の学習です。
    多くのマネージャーやメンバーは、「課題解決」の具体的な取り組み手法を知りません。
    そのため、「メンバーたちに数値目標を課してやらせる」という方法ばかりが行われています。
    もちろん、この方法は必要なのですが、これだけでは不十分です。人に今までよりも多くの仕事をさせようとしても、どうしても限界があります。長期的な成長のためには、仕事の仕組みそのものも変えなければなりません。

    そのような仕事の仕組みそのものを変えるような課題解決というのは、基本的な取り組み手法があります。その取り組み手法をしっかり学ばなければ、課題解決を遂行することはできません。

    解決策3. コーチングにより継続的に評価を行う

    そして、3つ目は、その学んだ課題解決の取り組み手法を活用して、繰り返し課題解決に取り組むことです。
    その際、必要なことはコーチ(時折Auditorとも言われます)がしっかりコーチングを行い、学習しながら課題解決に取り組むことです。

    長期的に成長を続けているある企業では、その事業部長が事業部長としての課題解決に取り組んでいます。 
    その際、その事業部長が取り組む課題には、外部のコーチが関わりコーチングを行いながら取り組んでいます。なぜならば、通常、事業部長が取り組むべき課題というのは、その事業部長が過去取り組んだ経験がなく、未知の体験だからです。
    そして、部長は部長としての課題解決に取り組む際は、事業部長がコーチ役を担いコーチングを行っています。
    課長は、課長としての課題解決に取り組む際には、部長のコーチングを受けています。

    課題解決の基本的な取り組み手法を学んだだけでは、効果的な課題解決ができません。特に、事業部長や部長が直面している課題は、簡単に解決できる課題ではないのです。
    継続してコーチを受けるからこそ課題解決を成功に導くことができ、そして、個としての課題解決能力を最大化できるのです。


    メンバー(社員)が率先して課題に挑戦する企業が成長している!

    よく言われることですが、日本という国は資源が豊富にある国ではありません。
    そんな中、国、または、企業が成長するには、一人ひとりの能力を最大化し続けることが重要です。
    人そのものが最も重要な資源であり、成長し能力をもっと発揮できるようにする必要があります。

    私たちも、この意見には賛成です。
    ですが、人の育成は、研修などで学習する機会を与えるだけで成長するわけではありません。
    仕組みも整え、そして、継続的に成長するための支援体制が必要です。
    そのような取り組みを継続している企業は着実に成長しています。
    そのような継続的な取り組みを辞めた途端に成長が止まってしまった企業も多いです。

    私たちの存在価値はここにあります。
  • あなたの組織に、「メンバー(社員)が率先して課題解決に取り組む」仕組みを作り、しっかり運営する支援をすること
  • 「メンバー(社員)が率先して課題解決に取り組む」学習機会を提供すること
  • 「メンバー(社員)が率先して課題解決に取り組む」能力を最大化するコーチングを行うこと

  • 是非、力を合わせて、貴社の社員が「率先して課題解決の取り組み、組織と個両方の成長」を実現しましょう!

    文:ティ・スクエア㈱ 寺尾 卓巳(てらおたくみ, Takumi Terao)
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