業績改善は合理性とリアリティ / その3つのステップ Vol.274

今週も様々なことがあった1週間でした。
そんな中、ある経営者の方と業績改善と問題解決について意見交換をする機会がありました。
その話の内容を少しお伝えしたいと思います。


業績回復・業績改善は、合理性・リアリティが必要

ご存知の通り、業績は「気合」「根性」「精神論」「勘や思いつき」だけでは回復できません。
業績回復・業績改善に取り組む時には、合理性・リアリティ(Reality)が必要です。
業績改善とは、合理性・リアリティにもとづき、徹底的に問題や原因を追及し、達成基準をめざして取り組む活動です。
もちろん、考えているだけではなく実際の活動が伴っていないといけません。


その経営者の方とも、これらのことには「そのとおり!」と合意しました。

[写真: 浜松を歩いているときの写真です]

司馬遼太郎に学ぶ、合理性・リアリティが日本の新しい時代”明治”を作った!

その経営者の方と話をした数日後、NHKのテレビ番組「100分de名著」を見る機会がありました。
今回は司馬遼太郎の特集をやっていました。
この番組では、司馬遼太郎の考え方について

「明治というのは世界でも珍しい奇跡の時代である。
合理性と追及し、格調の高い精神でささえられたリアリティが短期間に国家の困難という状況を回避した。
しかし、日露戦争後の日本は、合理性を欠いた精神論が国家の崩壊を招いた。」

と言っているように感じました。
(あくまでも私の受け止めかただとお考えください)


業績は、合理性・リアリティに基づいた取り組みをしなければ回復・改善などできません。
それを無視して観念のみで経営をすることで困難な状況に陥っている企業をいくつも見ました。


合理性・リアリティが大切であることはわかったが、では実際にどうすればよいでしょうか?
合理性・リアリティに基づき業績を回復・改善するためには、基本的には下記の取り組み方が必要です。


合理性・リアリティを伴う業績改善 その1 / 問題を特定する

現場で観察し実態を把握することが必要です。
外的な要因だけに目を向けるのではなく、内的な要因にだけ目を向けるのでもなく、両方をとことん探ることが必要です。
実際に問題を特定するときには、業界・市場のピジション・商材の特徴・コアバリュー・お客様の認知・お客様の購買プロセス・組織の構造、などを意識してより具体的に情報収集することが必要です。
「ただ情報収集すればよい」というわけではなく、網羅的に事象や実態の情報収集することがポイントとなります。
そして、通常問題は1つということはありません、複数存在しています。


合理性・リアリティを伴う業績改善 その2 / 問題の構造を探る

問題には必ず原因と理由があります。
「”なぜ?”を5回問いなさい」と言われますが、それは根本原因や理由を特定するために言われていることです。
もっとも良いのは、「その1: 問題を特性する」において、プロセスを意識して情報収集すれば、それらの原因や理由の特定が楽になります。
プロセス化するとプロセスの各ステップの問題点が見えてきます。
そして、業績や業務にもっとも影響を与える「ボトルネック」が見えてきます。
まずは、このボトルネックとなる問題対処に取り組むことから始めることが必要です。
ちなみに、原因を特定することはそれほど簡単ではありません。
通常は、「今までこうだったから…」という慣れや習慣の中に埋もれてしまっているからです。

合理性・リアリティを伴う業績改善 その3 / 新たな仕組みに置き換える

多くの企業の業績改善の支援をした経験上、業績悪化の基本的な原因は「ビジネスモデルや業務プロセス」および「社員の意識」が問題となっていることでした。

[写真: 浜松にこんな名前の通りがありました]

特に営業系の会社では、業績が悪化すると商品・サービスを見直すことから始める傾向があります。これは、「ビジネスモデルを変える」という対策です。
ですが、安易に商品やサービスを見直ししても、そもそものその会社のコンセプトや存在価値をおかしくしてしまうことが多いです。
飲食店を例にしてみますと、「お寿司屋なのに居酒屋のつまみメニューを増やす」のようなものです。
ビジネスモデルは簡単に悪化させることが出来るのです。


なので、短絡的に商品やサービスを見直すのではなく、まずは
・お客様は誰か?
・なにを価値として提供するのか?
・お客様がその対価を支払うためにどの財源(財布)を私たちに切り替えてもらうのか?
・どのように提供するのか?(ビジネスモデルは?)
など、現状のビジネスモデルや業務プロセスをしっかり見つめることから始めることが必要です。


「ビジネスモデルや業務モデルを変える」取り組みを行う際に、「社員のその捉え方・解釈(perception)を変える」ことを平行して取り組むことが必要です。
実際に業務改善を行うためには、仕事の内容を変えるだけではなく、社員の意識も変えなければなりません。
特に、この社員の意識を変えることは簡単なことではないです。
この「ビジネスモデルや業務モデルを変える」と「その捉え方・解釈(perception)を変える」は仕事の内容を変えるとともに、社員の意識を変えることにもなる強力な方法です。
(特に、この「社員の意識を変える」ことに失敗している企業は多いです。上手く行かない場合には、是非ご連絡ください。)


合理的・リアリティを念頭に置き、上記したステップを着実に行わなければ、業績改善などできないのです。
さて、来週も、成し遂げたい目標を1日でもはやく実現するための一週間にしていきましょうね!


お問い合わせ先

ご質問・ご依頼は、こちらからお問い合わせください

一緒に読まれているコラム

マネージャーの言い回ししだいで目標達成へのチームの意欲が変わる! ポイントは義務から意志へ Vol.287
目標管理制度(MBO)を効果的に行なうためのヒント Vol.278
キックオフミーティング 成功の秘訣 / プロジェクトはスタートが肝心! Vol.277
業績改善は合理性とリアリティ / その3つのステップ Vol.274
社員が「直面している問題を解決できない」6つの原因と対策 Vol.273
マネジメント能力は、「”原因と結果”思考」と「行動」をみると簡単にわかる Vol.271
自ら考え行動できる能力がますます必要とされる時代へ / 育成の4つのポイント Vol.262

関連するソリューション

[研修] 思考力強化研修 / potential of thinking
[コンサルティング] 業務最適化 立案・推進サービス
[研修] 事業を成長に導く「方針作成」研修で、卓越した経営を目指す!

関連する導入事例

社内業務の最適化・生産性向上コンサルティング 導入事例 [お客様: サービス企業様 @2016/10]
方針作成力強化研修 導入事例 [お客様: 人材派遣企業 @2016/10]
グループ方針作成研修 導入事例 [お客様: エンジニアリング企業 @2016/08]

文:ティ・スクエア㈱ 寺尾 卓巳 (てらおたくみ, Takumi Terao)