私たちは、ハイパフォーマーと仕事をする機会に恵まれています。ハイパフォーマーである彼らと仕事をしていて感じることは、大きな責任を担っていますが「仕事を楽しんでいる」ということです。ハイパフォーマーたちは仕事を楽しむことができていますが、その反面、ハイパフォーマーのように仕事を楽しむことができている人はそれほど多くないとも感じています。特に営業という仕事では、他の仕事と比べると楽しむことができている人は少ない気がします。
人生のうち25～40％もの時間が仕事に使われます。どうせ仕事をするならば、楽しく仕事をしてもらいたいです。このノートでは、私たちが実際に観察して発見した「仕事が楽しくなるための4つのヒント」について解説します。
一人でも多くの人が、仕事を楽しむことができるようになるために！
仕事が楽しむことができると人生も楽しくなる。仕事を楽しむための4つのヒント！
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仕事の目的や意義を明確にすると仕事は楽しくなるのか？
ハイパフォーマーたちは、「仕事を楽しもう！」「仕事を楽しんでください！」とよく話しています。「仕事を楽しむことができている！」ということは、ハイパフォーマーになれた理由の1つのようです。実際にハイパフォーマーたちと一緒に仕事をすると、彼らは楽しんで仕事をしていることを実感できます。どうしたら人は仕事を楽しむことができるのでしょうか？
どちらかというと、仕事を楽しむことができていないビジネスパーソンが多いです。特に、営業という仕事では、つらい思いをして仕事をしている場面を見かけます。
「どうしたら人は仕事を楽しむことができるか？」を調べますと、自己啓発書にその答えが書いてあります。多くの自己啓発書に書いてあることは、「仕事が楽しくなるためには、『仕事に目的を持ちなさい』『仕事に意義を見出しなさい』」です。「仕事に対して自分自身の目的や意義を持たず、『人からやらされている』『お金のためだけ』と考えているから仕事がつまらなくなるのです」と説明しています。
数々の自己啓発書によると、仕事の目的や意義は仕事の楽しさに影響します。そのために、多くの企業がミッションやビジョンなどを明文化しています。ですが、ミッションやビジョンを作ることで仕事が楽しくなっているのかと言うと疑問もあります。ミッションやビジョンなどを明文化している企業は多いですが、仕事を楽しんでいる人が増えているとは感じられません。（「仕事の目的や意義を持つこと」「ミッションやビジョンを明確にすること」が必要ない、と言っているわけではないのでご注意ください）。
それに、営業は目的も意義も明確です。営業という仕事の目的や意義は、「売ること」「顧客との関係を構築すること」「お客様の満足」です。これはどの営業組織でも共通する目的や意義です。ですが、営業という組織は他の部署と比べて仕事を楽しんでいる人が多いわけではありません。
仕事をつまらなくしていることは何か？
なぜ、仕事がつまらなくなっているのでしょうか？クライアント企業の営業組織を観察していると、「仕事をつまらなくさせている！」いくつかの要因がわかりました。それは「意味のないこと、効果が高くないことをやらされている」ということです。「意味のないこと、得られる効果が乏しいこと」とは下記のようなことです。
◆ 誰も見ていない日報
◆ 「もっと売れ！」「もっと外出しろ！」と量ばかり要求される
◆ 長時間に渡る会議、結論のない会議
◆ ITツールにデータや情報を入れているのに、同じことを書かされるレポート
◆ はっきりしない目標
◆ 間違った認識や知識に基づく指示
意味がない、もしくは、効果が乏しいのに「やれ！」と言われます。時間だけは取られますが結果は出ません。そのようなことが続くと、仕事がどんどんつまらなくなるのです。
仕事が楽しくなった人もたくさん存在している！
私たちのクライアント企業の中には、「仕事がつまらない」と感じていた状態から「仕事を楽しむことができている」状態へと変わった人もたくさんいました。彼らはどのように「仕事を楽しめる！」ようになったのでしょうか？
追い詰められ、目が死んでいた営業パーソンが、今では仕事を楽しんでいる
営業パーソンAさんは、数年間売上目標を達成できずにいました。「目標を達成したい」という意欲はありましたが、表情も暗く疲れがにじみ出ていているような状態でした。ある時、Aさんは「月間200件訪問する！」と決意しました。上司から「目標達成できていないのだから、もっと行動量を増やせ、新規にいけ！」と言われたからです。ですが、このAさんの会社の営業の平均的な月間訪問件数は100件でした。どう考えても無理な数字なのです。そのことをAさんに話すと「やらなければいけないんですよ！」と追い詰められたように言いました。
そこで、Aさんへ営業目標と計画の立案方法を説明し、「Aさんの場合は、既存のお客様に行ったほうが、確実に結果が出ますよ！」とアドバイスしました。Aさんはそのことを実行しました。そうしたら、既存のお客様からの売上を増やすことができ、久しぶりに売上目標を達成できたのです。結果がでたらAさんの目の色が変わりました。
Aさんは、今では仕事を楽しみ、大手企業のアカウントマネージャーとして活躍しています。
売上が減り続けている組織の営業パーソンたちが、仕事を楽しむようになった！
ある営業組織B社の営業パーソンたちは、仲の良いお客様ばかりに訪問していました。B社は、「他社と比べて『お客様と良い関係ができている』ことが当社の差別化であり、強みだ」と考えていたからです。そのため、営業たちは「良い関係ができているお客様の期待に応えよう」としていました。ですが、B社の売上は年々減少していました。組織としての売上が減少しているために、営業パーソンたちにはやる気を感じられませんでした。どちからというと何となく営業をしているように感じられました。そこに新しい営業本部長が着任し、合理的な営業方法を実践し始めました。営業パーソンたちは当初その新しい方法に戸惑っていました。ですが、その後、営業組織は120%成長を実現したのです。
今、ほとんどの営業たちが、「以前と比べて、格段に仕事が楽しくなりました！」と言っています。
私の以前の仲間たちは仕事を楽しめる人が多い！
私が以前に勤務していた会社の仲間たちと時折会食するのですが、彼らは仕事を楽しむことができている人が多いです。その会社では、結果を出すための本質的な営業理論を学ぶ機会がありました。結果を出すための理論や技法なので、うまく行かなかったときには「なぜうまく行かなかったのか？」を自分で検証することができました。原因を明らかにできれば、課題をはっきり設定できます。その課題を1つ1つクリアし、自分で自分をレベルアップできるのです。仕事をロールプレイングゲームの主人公のように楽しむことができる状態でした。
どうすれば仕事を楽しくできるか？
仕事が楽しめる必須条件は、結果を出すこと！
以上のことから、「仕事を楽しむことができる」ためには、以下の4つのことがヒントとなるとわかってきました。◆ 意味のないことや効果のないことをやらない
◆ 確実に結果が出る正しい理論を学ぶ
◆ 1つ1つクリアし、ゲームのようにレベルアップする
◆ 結果を出す
人は、結果さえ出れば仕事が楽しくなります！
仕事の目的や意義を明らかにすることも必要です。ですが、目的や意義を明らかにしても、確実に結果を出す理論を知らず意味のないことや効果のないことに時間を取られていては、結果は出ません。わたしたちの体験上、目的や意義よりも「結果を出すこと」の方が「仕事を楽しくなる！」に対する直接的な影響力は強いです。結果が出れば、仕事は楽しくなります。そして、人生も楽しくなります。
まずは、どうあれ「結果を出すこと！」「結果を出させること！」が楽しむための必須条件です。
早く結果を出すためには！
「結果を出す」「結果を出させる」ためには、2つのことが大切です。1. 確実に結果が出るための理論を学び、実践すること
2. 意味のないことや効果の乏しいことに時間を使うのを止めること
1. 確実に結果が出るための理論を学び、実践すること
特に、営業という仕事では「確実に結果を出す理論」を学び、実践することが必須条件です。私たちが提供している研修やトレーニングは、確実に結果を出すためのプログラムです。是非、わたしたちのプログラムを学ぶことをおすすめします。そして、その理論がうまく行かなかったら、自ら課題を設定し、1つ1つクリアします。それがあなたにとって強力な武器となり、より大きなことをクリアでき、更に高い結果を出せるように成長できます。確実に結果を出す方法を学ぶと、仕事がロールプレイングゲームのように楽しめます。まずは、自ら学ぶことが重要です。
もし、あなたの会社が確実に結果を出すための研修やトレーニングを実施していなければ、社員に研修やトレーニングを受けさせるべきです。多くの人は、「自分が成長できる、そのような機会のある会社に入社しよう」とします。トレーニングや研修費用は、人を採用するコストと比べても、それほど高い投資ではありません。トレーニングや研修を実施することは、現在の社員たちの能力を向上できるだけではなく、新しい社員を採用することにも役立つのです。
2. 意味のないことや効果の乏しいことに時間を使うのを止めること
もし、上司が意味なく効果の乏しいことを押し付けてくるのであれば、他の部署やチームに移動することも選択肢として考えるべきです。もちろん、その前に、少しの時間「本当に意味のないことだろうか、効果の乏しいことだろうか？」を考えることも大切です。「意味のないこと、効果の乏しいこと」を要求するマネージャーがいるチームは、結果を出せません。そこではチームとしても個人としても成長はありませんから、仕事を楽しめることはないでしょう（そのために、企業は確実に結果を出す理論を実践し、指導できるマネージャーを育てなければなりません）。
「意味のないこと、効果の乏しいこと」は減らしましょう。「結果を出すこと！」「そのためにすべきこと！」だけを考えましょう。まずは「結果を出すこと、結果を出させること」を優先しましょう。
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あなたも仕事を楽しくできる！
人生のうち、25～40％もの時間が仕事に使われています。どうせ仕事をするならば、楽しく仕事をしてもらいたいです。仕事を楽しむためには、「何しろ結果を出すこと！」が大切です。結果さえ出せば、自信が持てるようになり、仕事が楽しくなります。あなたも、仕事を楽しめるようになります。確実に結果を出せる理論を学習してください。そして、実践してください。学習しただけでは、人に対して批評するだけの存在となりかねません。実践が重要です。その結果として仕事は楽しくなるのです。そして、あなたがマネージャーであれば、その正しい知識を活用して、「メンバーが結果を出す！」正しい支援をしてください。メンバーは必ず仕事を楽しめるようになります。
私たちは、多くの営業組織の業務改善／パフォーマンス向上／変化変革を実践しました。事業を成長させるための豊富なノウハウと経験があります。今後、私たちは、ますます「多くの人が仕事を楽しんでいる！」ことに貢献していきます。今後、確実に結果を出せる基礎理論が学べるプログラムを拡充していきます。ぜひ期待していてください！
私たちは、「多くの人が仕事を楽しめるようにしたい！」と心から願っています。
（本ノートは、2020年1月17日に書かれたものを再編集しました）
文：ティ・スクエア㈱ 寺尾 卓巳（てらおたくみ, Takumi Terao）
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