新人・若手育成は、ほめるだけで育つの? / もっと重要なたった1つのこと Vol.288

新人・若手育成は、ほめることが重要?

少し前のことですが、テレビを見ていたら「ほめる研修」ということが放送されていました。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/2846/index.html


その研修では、大手企業の40代から50代のマネージャーたちが、「若い人のほめ方」を学んでいました。
その背景にあるものは、
・最近の若い人はすぐやめてしまうし、どう育てていいかわからない!
・自分は叱られて育った世代、「ほめろ!」と言われてもどうほめたらいいかわからない!
ということらしいです。


研修がだんだん進み、
「では、ペアになってロールプレイをやりましょう」
と言う掛け声とともにロールプレイが始まりました。


お互いにペアになって…
「あなたのそのネクタイの色、素敵ですね~」
「その表情、いいですね~」


アホか!


新入社員や若手相手に、なんでそんなほめ方をしなければならないのでしょうか?
簡単にやめてしまうから?
そこまでしないと新人や若手社員がやめてしまうのであれば、やめてもらえばよいのではないでしょうか?
マネージャーがそんな「おだて」のようなほめ方をしなければ働いてくれない人が増えたら、会社の総合力が下がってしまいます。
(「ほめる」は適切な場面では効果があるので良いことですが…)

このような企業は増えているようですね。
特に、今は企業の採用意欲も高く、簡単に仕事が見つかる状況です。
「簡単に次の転職ができる時代」という時代背景もこの悩ましい状況を生み出しているのでしょう。


新人・若手育成に取り組むため、まず取り組むべきことは?

ですが「ほめないと新人・若手が辞めてしまう」「ほめないと新人・若手が育たない」ならば、その企業の生産性は高くないです。
「新人・若手育成」ということに関しても、違うことに取り組まなければ企業をより成長させることができません。


「なぜその様になってしまったか?」といいますと、今まで会社内の仕事が「経験と勘と度胸」だけで進められてきたからです。
そのため、「人をしかる」「人をほめる」そのような感情的なことばかりが頼りとなってしまい、仕事も人の育成も合理的に行われず、感情的なことばかりに頼っている状況になってしまったのです。
根本から変わらなければなりません!


新人・若手育成に取り組む、もっと重要なたった1つのこと

課長や部長などのマネージャー達に「ほめ方」を教えても根本的な解決にはなりません。
そんな「ほめる」教育をする前にしなければならないことがあります。
それは、仕事のプロセス化 (見える化・可視化) です。


業務をプロセス化し、プロセスを見える化(可視化)し、そのプロセスの個々の要素にスキルと達成基準を明らかにするすることが先立ちます。
まず、業務をプロセスという物差しにし、「できている」「できていない」を明確にし、「できていない」ことを明確に「できていない」と伝えてあげる。
できていることを明確に「できている」と伝えてあげる。
それだけなのです。
「プロセスを明確にする」ということは、「誰にでも業務ができるようにすること」なのです。


仕事のプロセス化&可視化を行い、「できている」「できていない」をできるだけ明確にし、そのプロセスの評価基準に沿ってその人の仕事ぶりを評価・承認すれば、無理に「ほめる」必要などありません。


コーチングという目標達成や人材育成の手法にも似たような考え方があります。
「承認(Acknowledgement)」と言うのですが、無理にほめなくてもいいのです。
それで、新人や若手はやる気を高めて、大きく育つのです。


「ゆとり世代は!」と若い人たちのせいにしている人は時折見受けられますが、課長・部長・取締役などの中間マネージャーたちが当たり前のことを当たり前にやってこなかったこと(仕事をちゃんとプロセス化する、ということ)がそもそもの問題で、それを新人や・若手のせいにしているだけなのです。


しかし、実のところ、BtoBの営業関連業務においては、この「業務のプロセス化」というのが非常に難しいです
その理由は、通常の営業業務が会社外で行われるからです (例えば、営業活動、注文書、納品、研修、納品書、お客様の製品やサービスの使用など)。


このプロセス化は、人の育成だけではなく、企業の生産性向上にも必要です。
私たちは、BtoBの企業様の生産性を向上するために、このBtoBの営業関連業務での「仕事のプロセス化・可視化」のお手伝いを致します。


文:ティ・スクエア㈱ 寺尾 卓巳 (てらおたくみ, Takumi Terao)


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