「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」トライアル版に参加しました!

2018年12月8日、15日の2日間にわたり、東京・四谷三丁目で「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」のトライアル版が開催されました。
土曜日にも関わらず、会場には多くの参加者が集合。研修は13~17時と4時間ほどでしたが、ディスカッションをしながら進むため、あっという間に終了。2日間とも1人ひとりが考え参加する、ライブ感にあふれる研修となりました。
研修終了後は、お酒と軽食がふるまわれる懇親会へ。
参加したみなさんが抱える仕事の課題を熱く語り合った、研修の様子をレポートします!

「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」トライアル版に参加しました!

「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」とは?

企業研修だけでは足りない! 力を自分で磨く時代がやってきた

今回開催された「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」トライアル版は、ティ・スクエアとしては初めての個人が参加するスタイルです。これまでティ・スクエアではパフォーマンス向上コンサルティングとして、社員を対象にした 企業研修を数多く実施してきました。ところが社会環境が激変する昨今、多くの組織では昔のように社員を育てる時間や余裕を失いつつあります。「即戦力がほしい」という企業、そして「より上のポジションと年収がほしい」という社員。ここには大きなギャップが生まれています。
企業向け研修としては、【マネジメント力強化研修】 リーダーやマネージャーとして「チームを率いて結果を出す仕事の技術」 ~ チームを「目標達成」「持続的成長」させるスキルを強化(Manager’s Business Technics) が提供さています。

組織で活躍したい気持ちが強い人ほど、企業内で提供される教育だけでは足りない時代がやってきました。より上のポジションや年収を求めるなら、社員1人ひとりが自分の力を自ら磨く機会が求められています。そこで開発されたのが今回トライアルとして実施した「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」です。

「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」では、9つのコアコンピテンシーを強化

この研修は、ティ・スクエアがあるグローバル企業の社長との取り組みで開発した外資系社員向けのプログラムがベースになっています。ここでは社員がマネージャーになったときに力を発揮する、下記の9つのコアコンピテンシーに注目します。

①時間管理
②コミュニケーション
③モチベーション
④意思決定
⑤目標設定
⑥業務改善
⑦マネージャーの役割
⑧リーダーへの成長
⑨仕組み化

今回は⑤と⑦を取り上げ、下記テーマとして実施しました。
・チームを率いて結果を出すための「マネージャーの新しい役割」
・チームを目標達成に導く目標設定スキル

トライアルでは通常コースのエッセンスを凝縮し、質問やディスカッションの時間を多くとりながら進めました。

「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」のキーワードは、変化を起こすこと

「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」では、「変化」に注目します。受講者1人ひとりが組織の中で変化を起こし、人を動かし組織の成長を生み出す「仕事の技術」を身に着けることを目的としています。そしてそれらを補完するために、最新の経営理論やエンジニアリング技術(合理性・論理性)を活用します。

もはや資格やMBAだけでは、成果(報酬・ポジション・機会)は得られない時代になりました。「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」では、個人のパフォーマンスの向上にコミットし、プロ経営者のように変化を起こせる人材を増やすことを目指します。

トライアルに参加したのはどのような人たち?

今回の研修はティ・スクエアのwebサイトを通じ、一般の方から参加者を募りました。1回につき10人ほどの少人数制ということもあり、みなさん打ち解けるのが早かったようです。参加者には誰もが知る大手企業の社員が多く、中には人事として社員教育に携わる方も見受けられました。12/8のクラスは半分弱が女性。「チャンスを自らの力で手に入れる」ことを真剣に考え、男性と同じように組織で活躍する女性の姿が印象的でした。

会場は4~5人でひとつのテーブルです。講師との距離が近く、途中で気軽に質問や発言ができるフランクで知的な雰囲気でした。聞いた意見をきっかけにし、自身の思考を深めることを目的としているので、批判されたり正されたりすることはありません。意見を求められることが多いので、さぼることはほぼ不可能です(笑) 最後まで飽きることがない、心地よい緊張感がありました。以下で2日間のダイジェストをご紹介します。

12/8開催 チームを率いて結果を出すための「マネージャーの新しい役割」では…

実はみんなイメージが違う? マネージャーの役割とは?

トライアル前半の12/8(土)のテーマは、「マネージャーの役割」でした。マネージャーといってもそのイメージは人それぞれ違います。この日は下記のような問いからスタートしました。

・マネージャーが頑張れば、チームの目標を達成できるか?
・マネージャーにはメンバーに命令できる権利があるか?
・目標達成のために、メンバーを服従させなければならないか?
・メンバー1人ひとりと関係を構築し、仲良くなることは重要か?
・円滑な業務運営に努める必要があるか?
・仕事がしっかりできない部下は叱るべき?

答えによって、参加者のみなさんがマネージャーの役割をどう理解しているか、その違いが明らかになりました。

これからマネージャーになる人が身に着けておくべきスキルとは?

その上で1900年代から今までのマネジメントの変遷を、豊富な事例をもとに振り返りました。そこからこれからマネージャーになる人がいまのうちから学び、実践すべきこととして下記の4つが強調されました。

・目標と計画を立案する
・業務を理解し、管理する
・メンバーを評価・育成する
・変化を実践し、変化を成し遂げる

ここでポイントになるのが4つ目の「変化」です。組織は変化を嫌います。マネージャーとして変化を起こそうとすると、ほぼ抵抗されます。そこで「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」では、理論的アプローチで変化を推進できる力を身に着けます。

マネージャーは4つの段階を経て成長していく

研修の後半では、マネージャーの成長ステップについて触れました。下記のそれぞれの段階において、役割や求められる能力が大きく変化します。

・Expert (熟練者)
・Administrator (管理者)
・Leader (変革者)
・Coach (コーチ)

多くの企業ではAdministrator(管理者)で止まっている人が多いため、リーダーやコーチの経験や能力を身に着けることは、大きなアドバンテージになります。

マネージャーにありがちな失敗をしないためには

マネジメントの現場で起こる失敗として、下記のような声がよく上がります。

・部下に仕事を任せられない
・部下に権限委譲ができない
・上司の支援を仰ごうとしない
・自信があるようにふるまえない
・細かい業務ばかりに目が行きがち
・部下へのフィードバックをためらう

こうした失敗は、勘や経験、精神論だけに頼ることから生まれがちです。「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」では、正しいことを正しく行なう「合理性」を考える力を育てます。そのために大切なのは、プロセス・客観的データ・セオリ (理論)を学ぶことです。

12/15開催 チームを目標達成に導く目標設定スキルでは…

目標設定を構成する5つの要素を絵にしてみよう!
トライアル後半の12/15(土)のテーマは「目標設定スキル」でした。研修では目標設定を構成する5つの要素(目的、目標、Mission、Vision、価値観)を整理することから始まりました。個人ワークとして、参加者1人ひとりがこの5つの言葉の意味や関連をひとつの絵に描きました。

みなさん違う絵になっているところが大変興味深いです。絵にすることでその人がその言葉をどうとらえているかがわかります。ほかの参加者の絵をみることで新しい発見もあり、和気あいあいと意見交換が進みました。

確実に成果を生み出す目標設定のヒントとは?

次にレンガ職人のエピソードを取り上げ、5つの要素(目的、目標、Mission、Vision、価値観)の関係を改めて確認しました。そして目的とモチベーションの関係や、目標に独自性や明確さをもたせるヒントについてディスカッションを行いました。

その後、アジェンダは実際に目標設定を行う際のプロセスへ。収集、分類、選定、宣言といった各段階で、向かうべき方向を照らしつづけるのが5つの要素(目的、目標、Mission、Vision、価値観)です。各段階で決断する際に、5つの要素との整合性をチェックすることがポイントです。

ビジョナリー経営では社員全員がMission、Vision、価値観を共有することを目指しますが、会社の中には個人、チームやグループ、会社全体という階層が存在します。確実に成果を生み出す目標設定には、階層ごと設定しながらも全体として矛盾がないMission、Vision、価値観を共有することが必要です。普段からこの5つの要素(目的、目標、Mission、Vision、価値観)を書いてみることで、マネジメントに必要な思考が鍛えられます。

日常管理と方針管理を使い分けていますか?

マネジメントの具体的手法として大切なのは、日常管理と方針管理です。日常的に取り組まれる業務を管理するのが日常管理です。それに対して企業の使命や理念を実現するために、改革や改善に取り組むことが方針管理です。残念ながら多くの企業ではこれらを明確にせず、ごちゃまぜで仕事が進んでいます。

これからのマネージャーは日常管理だけではなく、新たな変化を生み出す方針管理も意識しなくてはなりません。変化を創り出した実績と能力は、いま所属している組織だけでなく、転職の際にも大きな評価を得ることができます。

目標管理(MBO)はノルマ管理ではない

研修では目標管理(MBO)において、マネージャーが意識すべきポイントにも触れました。MBOはノルマ管理ではなく、メンバーのモチベーションを引き出すためにあるという前提で、様々な事例をもとに目標管理(MBO)をブラッシュアップさせる具体的な手法がディスカッションされました。

もっと話したい! 終了後は仕事の課題を共有しあう懇親会へ

2日間とも研修終了後は、同じ会場でそのまま懇親会へ。お酒と軽食を囲み全員で盛り上がりました。研修中は遠慮して聞けなかった質問も、少しお酒が入った和やかな懇親会の場では、気軽に講師に投げかけられる様子。自分の会社が直面しているビジネスの課題や、今後の研修に対する要望など、様々な話題で盛り上がりました。

一般の方向けの「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」は、2019年夏から開始予定!

今回トライアルとして開催した「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」を通じて、参加者のみなさんからたくさんのFBをいただくことができました。これらをもとにブラッシュアップを行い、2019年夏頃には、正式にスタートする予定です。

敗戦後の復興が国家目標だったひと昔前と異なり、いまは企業も働く個人も目的を見失い、答えがない時代になっています。会社に決められた役割だからと漫然と日常業務をこなしているだけでは、自分の真の力を発揮することはできません。自分の能力を存分に活かして組織で活躍し、より高いポジションや年収を手に入れるために、ぜひこの「ハイパフォーマーの仕事の技術研修」をご活用ください。

文:はたけあゆみ
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